【制作ノート】AIに宇宙を描かせると鳥居が現れる|画像生成と半年戦った記録

AI画像と宇宙

宇宙の絵を描いてほしいと頼むと、鳥居が現れる。

冗談のような話ですが、半年近く悩まされました。

これは音の話ではなく、音源に添える映像とアイキャッチの話です。
けれど制作の時間としては、音と同じくらい取られました。

頼んでいないものが、必ず入ってくる

ヒーリング音源には、背景の映像がいります。
星空、雲海、深い宇宙——そういうものをAIに描いてもらいます。

ところが、出てくる絵に頼んでいないものが混ざります。

  • 鳥居
  • 都市のビル群
  • 宇宙船
  • なぜか巨大な手
  • 人影

「静かな宇宙」と指定しているのに、地平線のあたりに小さな街が建っている。
縮小表示だと気づかず、そのまま使ってしまったこともありました。

「入れないで」と書くと、逆に描かれる

最初にやったのは、当然ながら否定語でした。

「鳥居を描かないで」「建物を入れないで」

結果、逆効果でした。

生成の仕組みによっては、否定の指示が効かず、
むしろその単語を出したこと自体が、その物を呼び寄せることがあります。

「四角いブロックを出さないで」と書いた回で、
きれいに四角いブロックだらけの絵が返ってきたときは、さすがに笑いました。

34枚並べて分かったこと

感覚で対処するのをやめて、失敗した絵を並べて数えました。

34枚を検証したところ、はっきりした傾向が出ました。

混入した13枚は、すべて地平線のある構図でした。

つまり原因は「鳥居」という単語ではなく、構図だったのです。

地平線がある絵を描かせると、AIは「地面と空の境目」に何かを置きたくなる。
そこに座るものとして、鳥居や建物が呼ばれてくる。

地平線は、人工物の椅子になる。

これが分かってからは、対処が変わりました。
否定語を足すのではなく、地平線そのものを構図から消す。

地上からの視点をやめて、惑星の外側から見る視点に変える。
あるいは、水面の真上から見下ろす。

これで混入は激減しました。

それでも、確認をやめてはいけない

先日も、季節の記事のアイキャッチで同じことが起きました。

夕暮れの池に葉が一枚落ちる、という絵を頼んだところ、
1回目は東屋と人影、2回目は遠くに楼閣が入りました。

3回目、地平線を無くして真上から見下ろす構図に変えたら、ようやくきれいに出ました。

生成した本人が「できた」と言っても、必ず自分の目で見る。
これは今も守っているルールです。

過去には、15枚の素材のうち8枚に混入があったこともあります。
半分以上です。チェックを省いていたら、そのまま公開していました。

同じことが、音でも起きます

この教訓は、実は音の側にも当てはまります。

生成や処理を自動化すると、「できました」という報告は当てになりません。
数値上は成功していても、実際に聴くと破綻していることがある。

だから最終的には、
自分の耳で聴く / 自分の目で見るという工程を、必ず最後に置いています。

自動化できる部分は自動化する。
けれど判断だけは自動化しない。

これは失敗から学んだことです。


きれいな絵や音を作ることより、
「頼んでいないものが入っていないか」を確認することに、
思っていたよりずっと時間を使っています。

地味な作業ですが、ここを飛ばすと必ず後で困ります。

※本記事は健康・医学的な効果を保証するものではなく、医療の代替となるものではありません。心身の不調がある場合は、医師などの専門家にご相談ください。