先日、周波数ラボという道具を作りました。同じ短い旋律を基準音432Hzと440Hzで鳴らし、どちらが432Hzかを耳だけで当てるテストが入っています。作った本人がやったらどうなるか。10問やりました。
結果:10問中6問
正解は6問、不正解は4問でした。
これが何を意味するかを、先に計算で確かめておきます。当てずっぽうで答えても、1問あたり半分は当たります。10問のうち6問以上が偶然で当たる確率は約38%です。つまり6問は、「聴き分けられている」とは言えない成績です。偶然と区別がつくのは、10問中8問以上(偶然で起きる確率は約5.5%)あたりからです。
432Hzの音源を自分で作り、何度も聴いてきた人間でも、この結果でした。
なぜ当てにくいのか
432Hzと440Hzの差は約32セント、半音の3分の1ほどです。差そのものは小さくありません。2つを続けて聴けば、高さが違うことには気づけます。
難しいのは、テストの形です。AとBを聴いて「どちらが低いか」を答えるのではなく、「どちらが432Hzか」を答えます。片方を聴いたときに、それが432Hzなのか440Hzなのかを言い当てるには、頭の中に基準の高さを持っていなければなりません。いわゆる絶対音感に近い能力で、ほとんどの人は持っていません。私も持っていませんでした。
AとBを続けて聴けば「Bのほうが低い」までは分かります。それでも6問だったのは、どちらを先に聴くかで印象が変わったり、旋律の途中で高さの記憶があいまいになったりするからだと思います。
この結果から言えること
- 「432Hzの音楽は聴けばすぐ分かる」という話は、少なくとも私には当てはまりませんでした。
- 432Hzと440Hzの効果の違いを調べた研究は小規模で、結果も一致していません(研究の一覧)。聴き分けが難しいことは、その理由のひとつかもしれません。高さの差より、曲の作り・音色・テンポの違いのほうが、感じ方に大きく影響している可能性があります。
- それでも私は432Hzで音源を作ります。理由は効果ではなく、作るときに自分で聴いて、そちらの響きを選んでいるからです。
あなたの結果も試してみてください
周波数ラボの「432Hzと440Hzを当てる」で、同じテストができます。10問やって8問以上なら、聴き分けられている可能性が高いです。6問前後なら、私と同じです。
このテストは、音の高さの違いを確かめるためのものです。体や心への効果を確かめるものではありません。
※本記事は健康・医学的な効果を保証するものではなく、医療の代替となるものではありません。心身の不調がある場合は、医師などの専門家にご相談ください。


